30年後の世界? 前編

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mirai

こんばんは。みつしろこと海沼です。

6月に娘が生まれてから早4ヶ月半、
毎日元気にスクスクと育ってまして、

親としては嬉しいわけですが、

娘を見てるとふと思うことが。

「娘が今の自分と同じになった時、
世界はどうなってんだろう?」と。

ちなみに僕は今30ですので、

30の世界です。

僕は60ですよ。ろくじゅう。

その時日本はどうなってるでしょうね。

というかどうなってると思いますか?

どうなっていてほしいと思いますか?

まああんまりイメージ湧きませんってのが正直なところかもしれま

せんが、

たぶん「今とは違う」のだろうなとは思います。

何だかアタリマエのことを言っているようですが、
人は「今日と同じ明日が来る」とそう楽観的に思いがちですので、

実際のところ「今日と同じ明日は来ない」ということを念頭に置いて
生きることは大事だと思っています。

ちなみにですが、

「今日と同じ明日が来る」
とは言い換えれば現状維持バイアスであり、

それは同じ枠組みの中で生きるということであり、

もっと言うとその枠組みを「超えることができない状態」とも言えるわけです。

逆に、「今日と同じ明日は来ない」ことを自覚するだけで、
見える世界は圧倒的に広がります。

今あなたの身近に当たり前のようにいる人、

例えば親とか、子どもとか、妻とか夫とか、友人とか、

急に愛おしく感じるようになります。

その人のために何かできる事はないか考えることができるようになります。

ずーっと先延ばしにしていたことを、「今」やるようになります。

読みかけで終わってた平積みの本を手にして最まで読み切るようになります。

毎日の夕ごはんが「最高のご馳走」に変わります。

「今、この瞬間」を今までよりも全力で生きられるようになれます。


つまりそれは自分が持っていた枠組みという名の「常識」の外側に
行けたことを意味しませんか?

・・・話を戻しましょう。

とりあえず娘が生まれてから尚更以前よりも、
「これからの日本」というものを意識するようになったわけですが、

今回は最近の諸々の現象を踏まえつつ、

僕が最近読んだ本や山邊さんのスクールで勉強してる政治経済的な
視点からちょっとした「未来予想図」を描いてみようかと(笑

とは言えこのジャンルにおいては僕が持ってる
知識レベルなどほんとに大したもんではないので、

他の人があまりやっていない、

「色々な要素を繋げる」という部分でちょっくら頑張ってみます。

経済だけ、とか、
政治だけ、とか、

そういう土俵で勝負したら勝てっこないですので 笑

世の中上には上がいくらでもいるんですよ。どの世界にも。

まあでも別にナンバー1になんてなる必要もないんですけどね。

ぶっちゃけランク外でも余裕ですよ。

さて、最近「FRBのQE3終了」が何かと話題になりました。

10月にQE3が終了するに伴い

アメリカの株式市場が売られたり、

キャリートレードのアンワインドと思われるユーロ売りドル買いが起きたり、

欧州の株式市場に流れ込んでいたQEマネーが引き上げられたり、

ちょっと慌ただしい動きとなりました。

んで、FRBのQE3終了に関しては色々な人が色々なことを
言ってるわけですが、

よく目にする論調としては、

「FRBはもうこれ以上ドルを刷れない」

「このままQEを続けると債券市場とドルが崩壊する」

これ以上債券を買い取ってドルを刷るとアメリカ政府の信用が失墜する」

「政府の信用が失墜すると債券が売られて金利が上がってしまう」

だからアメリカはQE3を終了せざるを得ない。

というようなものなのですが、

果たしてこれは本当にそうなのか?、ということです。

アメリカ政府及びFRBは本当に「物理的に」QE3を継続
できないから終了するのか?

ということです。

そもそも論として、
ドルは世界の基軸通貨であり、

その基軸通貨を発行できるアメリカ政府に発行上限なんかないのです。
(厳密にはありますがそれは述)

よく政府を家計に例えて、

「収入を上回る支出を続ければ家計は破綻する。
よって政府にもそれが当てはまる」

とか言われるのですが、

これは明らかに間違いです。

というのも、

一般家庭の場合借金を返すためのおカネを
どこからか「稼いでくる」か「借りてくる」必要がありますが、

アメリカ政府にしても日本政府にしても、
「通貨発行権」を持ってますので足りない分は新たに
刷ればいいわけです。

これは国債にも言えることで、
国債の発行残高(つまり借金)がどれだけ増えようが
政府という「非営利団体」の場合その数字自体に実質的な意味はありません。

なぜならどんだけ借金が増えようがその借金が円である限り
通貨発行して返済できますし、

いざとなれば国債を日銀に買い取ってもらうことで
「借金も利払いからもサヨナラ~」なんていう荒業も出来てしまいます。

それに、そもそも世の中には返さなくてもいい借金ってものがあるのです。

政府の借金もその一つなのですが、
ここでは別の事例で説明します。

今、手元に財布ありますか?

その中に千円札なり5千円札なり1万円札は入ってますか?

どれでもいいので手にとって見てみてください。

「日本銀行券」って書かれてますよね?

ご存知だと思いますが今手元にある現金は日銀が発行してるわけですが、

現金というのは日銀にとっては「負債」です。

現金を刷るとその分だけ日銀の負債が増えます。

でもその負債、誰かに返す必要がありますか?

無いですよね。

だって日銀が発行してるわけですから。

そもそも返す相手がいない負債(借金)なのです。

「え?そんなんアリなの?」と思うかもしれませんが、

どうやらそういうものみたいです。はい。

それが政府や日銀の本来の役割ですしね。

もちろんアメリカも同様です。

FRBの通貨発行高と債券の買い取り額、さらに国債発行高が増えようが、
基本的にその数字そのものにはあまり意味がありません(今のところ)。

で、アメリカ政府はやろうと思えばいくらでもドルを発行できますが(今のところ)、

一応条件が2つありまして、

それが「金利」「インフレ率」ですね。

景気が回復していくと、
世の中に「資金需要」が生まれるのでおカネは債券市場から
民間市場へ移動します。

そうすると債券の需要が減るので金利が上がりますね。

と同時に需要が供給を上回り始めるので物価が上昇しインフレ率
が上がります。

インフレ率は大体2~4%が適正値と言われてますので、
本来であればこの数字を超えそうになったら初めて

「債券買い取り&ドル発行」をやめればいい
わけです。

ちなみになぜやめる必要があるかというと、

物価が上がる=通貨価値の減少ですので、

そんな時におカネを刷り続けたらインフレがさらに加速しますし、

政府が債券を買取ることで金利が下がり、

おカネを安いコストで調達できることで
「バブル」を誘発もしくはさらに膨張させてしまうからです。

逆に言えば、

インフレ率が適正値の範囲内であれば、
QEは継続しても問題ないはずですよね?

アメリカの国債金利は現在2.26%です。

過去10の推移を見ると、2.26%は決して高い数字ではありません。

むしろ相対的にかなり「低い」です。

QEを10月に終了することがわかっているにも関わらず、です。

債券あんまり売られてないんですよ。

ですよね?

続いてアメリカのインフレ率ですが、

平均で約2%なので、これも適正値内です。

ということは、

「金利」と「インフレ率」という基準からいけば、

アメリカはQE3を終了する必要は特にないとも言えるわけです。

もし仮にアメリカのQEが米ドルと米債券の信用失墜を起こす
のであれば、

もっと早い段階で両者の崩壊が起きてもいいはずなのですが、

現実を見ると
ドルは比較的買われてますし、

米債券も低金利で安定しています。

低金利で安定してるということは、
それだけ多くの「買い手」がいるということになります。
(もちろん銀行などFRB以外の買い手ですよ)

需要があるのです。ちゃんと。

ではなぜアメリカはQE3を終了させるのでしょうか?

別に終了させる必要はないのに、不思議だと思いませんか。

で、

僕が最近読んだ本やブログ、参加したセミナーの内容、
第2次世界大戦以降のアメリカの動き、
アメリカ自身が表明している政策や未来予測を踏まえると、

「現段階で」下記3つの推論が浮上してきます。

要するに、


1.アメリカの力が実際に弱ってきている

2.アメリカ自身が弱っているという「印象」を与えるためのポジショニング戦略

3.1と2の両方

このどれかではないかと言えるわけですね。

では”そもそも”なぜアメリカの力が弱まっているのでしょうか。
(もしくは弱っているように見せようとしているのか)

ちょっと長くなってきましたので、
続きは半でお伝えしたいと思います。

ちなみに半部分はこれからの僕らの「生き方」にも
直接関係してくる部分ですので、

その辺り何かしら意識されている場合は役に立つ内容かもしれません。

PS.

全然関係ないのですが、
11月15日にやる夏川りみのコンサートに行ってきます。

いやねー、あの歌声はいいですよ。

個人的に彼女が歌う「amazing grace」が好きです。

元々はキリスト教の賛美歌なのですが、
夏川りみバージョンでは歌詞が琉球語になっててこれがまた
メロディとバッチリ合ってていい感じです

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